【応用情報技術者試験】シリアル回線

シリアル回線とは、1本(または数本)の信号線(伝送路)を使って、データを1ビットずつ順番に(直列に)送受信する通信方式です。データ伝送のための信号線が少ないため、配線コストや工数を抑えられるのが特徴で、RS-232Cなどの規格が代表的です。

シリアル回線の特徴

  • 1ビットずつ順番に伝送:一度に送れるデータ量は少ないですが、複数の信号線を同期させる必要がないため、伝送速度を上げやすいメリットがあります。
  • 省配線・低コスト:信号線が少ないため、配線が簡単でコストを抑えることができます。
  • 長距離通信に有利:伝送距離が長くなってもデータの到着タイミングがずれにくく、ノイズにも比較的強いため、長距離通信にも適しています。

シリアル通信の代表的な規格

  • RS-232C::PCとモデムやマウスなどを接続する際に広く普及していました。
  • RS-422/RS-485::製造業の現場で使われることがある規格です。
  • USB・シリアルATA・CC-Link::パソコン周辺機器や産業分野で使われるシリアル通信規格です。

モデム・・・パソコンなどのデジタル信号をアナログ信号に、あるいはアナログ信号をデジタル信号に相互変換する通信機器のこと

シリアル回線のメリット・デメリット

  • メリット:配線が少なく済む、コストが低い、長距離通信が可能、ノイズに強い。
  • デメリット:一度に送れるデータ量が少ない、LAN回線のように遠隔監視が難しい場合がある。

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