【応用情報技術者試験】ゴンペルツ曲線

IT分野でゴンペルツ曲線は、主にソフトウェアテスト工程でバグの累積発見数を示す**信頼度成長曲線(PB曲線)**として利用され、テストの進捗とともにS字状にバグ発見数が減少していく様子を表すことで、品質の収束を予測し、品質管理に役立てられます。

ゴンペルツ曲線とは

  • S字の成長曲線:テスト初期はバグが少なく、中期で急激に多くなり、後期には収束していくバグの確率的な過程を示すS字の曲線です。
  • 信頼度成長曲線(PB曲線):バグの発見数と累積数、テスト時間や日付などを横軸と縦軸にしてプロットしたグラフで、ソフトウェアの信頼性が時間の経過とともに向上する様子を視覚化します。

参照:https://pczama.com/blog/?p=1308

IT分野での主な用途

  • 品質管理:テストの進捗状況やバグの収束傾向を把握し、プログラムの品質を定量的に評価します。
  • リリース時期の予測:グラフの形状からバグの収束状態を判断し、今後のバグ摘出数を予測することで、リリース時期や品質目標の達成度を評価します。
  • 進捗状況の分析:テスト消化数とバグ摘出数の関係性を分析することで、テスト計画が順調に進んでいるか、バグが効率的に見つかっているかなどを判断します。

バグのフェーズとの関係

テスト工程でバグが発生する様子を3つのフェーズに分けることもあり、ゴンペルツ曲線もこれらのフェーズに沿って変化します。

  1. 胎動期(準備段階)::テスト初期で、バグの数が比較的少ない段階。
  2. 成長期(急激に成長する段階)::テストが本格化し、多くのバグが次々と発見される段階。
  3. 停滞期(成長が止まり、漸近線に近づく段階)::テストが終盤に差し掛かり、バグの発見数が徐々に減少し、収束していく段階。

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