【応用情報技術者試験】コンポーネント障害インパクト分析（CFIA）

コンポーネント障害インパクト分析（CFIA）は、システムを構成する各要素（ハードウェア、ソフトウェアなど）が故障した場合に、業務全体にどのような影響が出るかを予測・評価する手法です。IBMが開発した手法で、障害が業務に与える影響を最小限に抑えるための解決策を立案することを目的とします。

目的

• 問題点の可視化:システムが抱える潜在的な問題点を特定し、見える化する。
• 影響の最小化:障害発生時の業務への影響を最小限に抑えるための対策を立案・実行する。
• 可用性の向上:ITILやISMSなど、多くのフレームワークで推奨されている有効な手法です。

手法

• マトリクス分析:コンポーネントの障害と業務への影響を関連付けて分析する。
• 詳細分析:実際に障害が発生したと仮定して、詳細に影響を分析する。
• ブレインストーミング:関係者でアイデアを出し合い、解決策を検討する。

結果として得られるもの

• 改善策の抽出:システム構成、運用手順、バックアップ方法、教育訓練など、広範囲な改善策を特定できる。
• SPOFの特定:Single Point of Failure（単一障害点）を特定する。

補足

• 類似の手法として「ビジネスインパクト分析（BIA）」がありますが、こちらは災害などの不測の事態による事業への影響度を分析するもので、コンポーネント障害インパクト分析とは対象が異なります。
• 「影響度分析（Impact Analysis）」という言葉は、特定の変更がシステム全体に与える影響を評価する、より広範な意味で使われることもあります。