【応用情報技術者試験】コンプライアンスとガバナンスの違い

コンプライアンスは「法令や規則などのルールを守ること」という行動・規範に焦点を当てたもので、ガバナンスは「そのルールを組織として遵守させるための管理体制・仕組み」を構築することを指します。簡単に言えば、コンプライアンスが「守るべきルール」で、ガバナンスが「それを守らせる仕組み」であり、ガバナンスがコンプライアンスを維持・補完する関係性があります。

コンプライアンス

  • 意味:法令、社内規則、社会規範、企業倫理など、組織が守るべきルールを遵守すること。
  • 目的:法的なリスクを回避し、社会からの信頼を得ること。
  • 範囲:企業に属するすべての従業員の日常的な行動に適用されます。

ガバナンス

  • 意味:企業が自らの経営を適切に監督・管理する仕組み。コーポレートガバナンスは、不正を防ぎ、企業の透明性や健全性を高める体制づくりを意味します。
  • 目的:組織全体が透明性や効率性を保ちながら、目標を達成し、健全な経営を行うこと。
  • 役割:コンプライアンスが機能する環境を築き、適切な行動を監視する機能。

関係性

  • 補完し合う関係:ガバナンスを強化することで、コンプライアンスがより機能するようになり、コンプライアンスを徹底することがガバナンスの基盤となります。
  • 下位概念と上位概念:コンプライアンスはガバナンスの一部、またはガバナンスが達成するための目的の一つと捉えることができます。

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