インメモリデータベースとは、データをディスク(HDD/SSD)ではなく、コンピューターのメインメモリ(RAM)に保存するデータベースシステムです。ディスクI/Oを削減し、データの読み書きが高速になるため、リアルタイムデータ分析やセッション管理、ゲームのスコアボードなど、低遅延・高速処理が求められるアプリケーションに適しています。
メリット
- 処理速度の向上:ディスクの物理的なアクセスがないため、データアクセスが非常に高速です。
- リアルタイム処理:高速なアクセスにより、リアルタイムでのデータ分析や意思決定が可能になります。
- シンプルさ:ディスクベースのデータベースと比較して、データ構造が単純で、拡張が容易な場合があります。
デメリット
- コスト:メインメモリはディスクに比べて高価なため、大規模なインメモリデータベースを構築するとコストが増加する可能性があります。
- メモリ容量の制限:保存できるデータの規模は、搭載されているメモリ容量に依存します。
- データ消失のリスク:メモリは電源が切れると内容が消えるため、データの永続性を確保するために、ディスクへの定期的なバックアップや保存機能が必要です。
主な用途
- キャッシュ:頻繁にアクセスされるデータをメモリに保持し、ディスクへのアクセスを減らします。
- セッション管理:Webアプリケーションなどでユーザーのセッション情報を高速に管理します。
- リアルタイム分析:IoTデータや金融データのリアルタイム分析に利用されます。
- リアルタイムアプリケーション:ゲームのリーダーボードや、トラフィックが急増するアプリケーションのバックエンドなどに使用されます。
コメント