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【応用情報技術者試験】アンチパスバック

アンチパスバックとは、入室・退室の記録を整合させる入退室管理システムの機能で、入室記録のない人は退室を許可せず、退室記録のない人は入室を許可しないことで、共連れなどの不正な入退室を防止します。これにより、セキュリティレベルの高いエリアでの情報漏洩リスクを軽減できるため、主にセキュリティ性の高い施設で利用される技術です。

機能の仕組み

  1. 入室時::認証カードなどを用いて入室の記録を残します。
  2. 退室時::入室記録がない限り、退室の認証を拒否します。
  3. 状態管理::システムはIDの状態(入室済みか、退室済みか)を記録し、状態と異なる操作(例:入室済みのIDで再度入室、退室済みのIDで再退室)を規制します。

メリット

  • 共連れの防止:認証をせずに不正に同伴して入室された場合でも、その人物はシステム上に入室記録が残らないため、退室時に不審者と判断され、退室を拒否できます。
  • 情報漏洩のリスク軽減:不正に侵入した不審者が施設内から持ち出す情報を防ぎ、情報漏洩のリスクを抑えます。
  • 不正抑止効果:退室を拒否されるリスクがあるため、不正侵入の抑止力にもなります。

利用シーン

  • セキュリティレベルの高い部屋やエリア
  • 共連れを防止し、厳格な入退室管理が求められる施設

導入のポイント

  • 入退室両方のリーダーが必要:アンチパスバック機能を設定するには、入室用と退室用のカードリーダーが必要です。
  • エリア単位での設定:セキュリティレベルに応じてエリアごとにアンチパスバック機能をON/OFFで切り替えることが可能です。

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